≪自費リハビリシリーズ≫自費リハビリの正体を簡単解説 ~誕生の経緯、保険適応か?~

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以前よりもメジャーになってきている自費リハビリ。
皆さんの中にも聞いたことがある方がいらっしゃることと思います。
そんな自費リハビリですが、その正体が分からないという方は多いと思います。

今回は、自費リハビリとはどのようなものなのかを簡単に説明し、
自費リハビリの誕生の経緯についてお話します。
そして、気になる自費リハビリの料金についても紹介します。

気になる方は最後まで読んでみてください。

目次

1、自費リハビリとは
(1)何が「自費」なのか
(2)自費リハビリの誕生の経緯
2、自費リハビリの相場価格
(1)価格は時間で決まる
(2)自費リハビリは高いのか?
3、自費リハビリは見極めが大事
4,高額医療費控除は対象外

内容

1、自費リハビリとは

(1)何が「自費」なのか

自費リハビリは料金が全額自己負担になります。
これまでの日本ではリハビリを受けるには医療保険や介護保険を利用するしか方法はありませんでした。
医療保険や介護保険を利用すれば、利用料金の一部が自己負担になるため、比較的安価にリハビリサービスを利用することができます。
しかし、自費リハビリでは保険が効かないので、利用料金の全額が自己負担になるわけです。

(2)自費リハビリの誕生の経緯

医療保険や介護保険は比較的安価でリハビリサービスを利用できるというメリットがありますが、それぞれでデメリットもあります。

医療保険でのリハビリのデメリットとしては、利用期限があるということです。
病気の種類や重症度によって異なりますが、最大でも6ヶ月とされています。
それ以降も外来リハビリ等で続けることはできますが、月にできる時間数が決まっており、十分なリハビリをすることができないことが多いのが現状です。

介護保険でのリハビリのデメリットとしては、リハビリ環境が十分でないことです。
介護保険では主に、介護施設かご自宅でリハビリをすることになります。
また利用回数や時間の制限があったり、そもそも介護保険の認定が下りないと保険利用ができないという決まりがあります。

このように保険内でのリハビリでは限界があり、希望するリハビリが受けられない方が多くいらっしゃいます。
そのために自費リハビリ施設が新たなリハビリを受けるための選択肢として登場したわけです。

2、自費リハビリの相場価格

(1)相場価格は1時間1万円

自費リハビリはどのくらいの料金がかかるか気になるところだと思います。
自費リハビリの価格はそれぞれの施設によって異なることが大前提となりますが、
いくつかの施設の料金から考えるとおおよそ1時間1万円が相場価格となると思われます。
中にはそれ以上のところもあるようですが、1時間1万円を一つの基準としても良いと思います。

(2)自費リハビリは高いのか?

1時間1万円という価格は高いのでしょうか。
もちろん医療保険や介護保険でのリハビリの自己負担額と比べれば、圧倒的に高いと感じると思います。
保険内のリハビリと保険外のリハビリ(自費リハビリ)での大きな違いは、自己負担額が一部なのか全部なのかという点です。
しかし、医療保険でのリハビリの診療報酬を考えてみると
脳出血や脳梗塞のリハビリは20分で245点となります。
1点は約10円となりますので、医療保険での1時間のリハビリは245点×3×10円=7350円となります。(参照:しろぼんねっと https://shirobon.net/r01/ika_2_7

介護保険でも訪問リハビリの介護保険点数は20分で292点となります。
介護保険での1時間のリハビリは292点×3×10円=8760円となります。
(参照:厚生労働省 訪問リハビリテーション https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000679685.pdf)

自費リハビリの料金の方が多少割高ですが、利用制限がないため自由度が高いというメリットがあります。
また病院でも介護保険でもリハビリの点数の他に諸々加算されることがありますので、
その辺りを加味すると1時間1万円は妥当な金額と言えると思います。

3、自費リハビリは見極めが大事

自費リハビリ施設と言っても様々な施設があり、多少サービス内容も異なります。

どこの施設が良いかは人によるので断言できませんが、各施設で体験プログラムを用意しているところが多いので、一度体験プログラムを受けてみるとイメージが湧きやすいと思います。

押し売りに合うんじゃないかと思われる方も中にはいらっしゃるようですが、心配ありません。
実はリハビリ専門職は性格上押し売りをしてくる人は少ないのです。
万が一そのようなことがあれば「持ち帰って検討します」の一言を言えばそれ以上言われることはないでしょう。安心してください。

4、高額医療費控除は対象外

補足になりますが、自費リハビリは高額医療費控除の対象にはなりません。
こちらは多くの方に聞かれる質問です。
自費リハビリはまだ新しい分野で正確に区分はできませんが、
パーソナルトレーニングのようなものになると思っていただけたらと思います。

まとめ:

今回は最近増えている自費リハビリの正体について説明してきました。
保険制度が見直されている中で、今後自費リハビリは重要なものとなってくると思います。

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