介護予防事業にリハビリ専門職が関わる意味とその役割

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日本では高齢化が進み、人生100年時代と言われるようになり、
介護予防事業に力を入れる自治体が増えてきています。

介護予防事業には医療・介護・福祉の様々な専門職の方が関わり、
それぞれの専門分野から高齢者の介護予防の支援を行っています。

リハビリ専門職も介護予防事業に関わる職種の1つで
その数も増えてきているようです。

今回は、私が考えるリハビリ専門職が介護予防事業に関わる意味やその役割について解説していきたいと思います。
ご興味のある方は最後までご覧ください。

内容

リハビリ専門職とは

リハビリ専門職とは、一般的に理学療法士作業療法士言語聴覚士の3職種のことを指します。
リハビリ専門職は病気や怪我をしてしまい、身体の何らかの障害を持ち、日常生活を送る上で何らかの困難さがある方に対し、あらゆる手法のリハビリを通して身体機能の改善、生活動作の改善などのサポートをします。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士はそれぞれで得意分野が異なり、対象の方の身体状況により対応する職種が変わります。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は病院やクリニック、老人保健施設、デイサービス、訪問看護ステーションなど医療・介護・福祉の現場で働くことが多い職種です。

リハビリ専門職が介護予防事業に関わる意味

リハビリ専門職は医療・介護・福祉の現場で働くことが多い職種ですが、
最近では介護予防の現場でも活躍している方が増えてきています

実際に介護予防領域ではリハビリ専門職は重宝されており、
介護予防事業に関わってほしいと思っているところは多いようです。

リハビリ専門職は以下のような能力を持っております。

  • 動作障害や能力障害の原因分析を行うことができる
  • 身体機能だけでなく、活動や参加状況を評価することが出来る
  • 機能を改善する方法を提案できる
  • 多面的なアプローチが提案できる
  • 予後予測が立てられる
  • 日常生活動作のアドバイスができる
  • 生活環境のアドバイスができる etc…

上記の能力はリハビリ専門職が得意としていて、リハビリの現場においても活用しています。
これらの能力は介護予防分野でも力を発揮します。

年齢を重ねる中で介護予防はすべての方に関わってくるものだと思います。
しかしながら、必要なアプローチ方法は人それぞれ違います。
運動が必要な方もいれば、栄養バランスの取れた食事が必要な人もいます。
また具体的なアプローチ方法についても人それぞれ異なります。

それは介護予防が必要な原因人それぞれ異なるからです。
原因を正しく評価し、適切なアプローチ方法で介護予防に取り組むことで
健康状態や身体機能、動作能力などを維持・向上させることが出来るようになるのです。

介護予防事業におけるリハビリ専門職の役割

介護予防事業においては、自立支援のサポートをすることがリハビリ専門職の役割だと思います。
そのため、関わりは最小限に抑え、ご本人に気づきを与えるとともに行動変容のサポートをすることが必要です。

これは病院などでのリハビリでも同じことが言えますが、
人に頼っている状態ばかりでは、介護予防はうまく進まなくなります。

ご本人が自分自身の状態を把握し、何が必要かを理解しながら介護予防に取り組む必要があります。
もちろん、初めから全て自分でやろうとすると疲弊してしまい、
介護予防の取り組みを継続することが出来なくなってしまいます。

リハビリ専門職は常に程良い距離感でいて、困ったときの相談窓口的な存在になれることが理想だと思います。

まとめ

介護予防事業にリハビリ専門職が関わる意味やその役割について私なりの考えをまとめてみました。
リハビリ専門職は介護予防においても役立つ能力を有しており、その力を発揮することが出来ます。
しかしながら、まだ需要に対して従事する人の数は足りていないのが現状です。

介護予防は超高齢社会には必須なものになってきます。
多くの人が健康で豊かな生活を送れるようリハビリ専門職の活躍が期待されます。

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