―― 暑さに慣れる体づくりが熱中症&介護予防につながります ――
本日も熱中症警戒アラートが発表されています
厳しい暑さが続き、一部では熱中症警戒アラートが発表されています。
暑い日が続くと活動量が下がり、筋力や体力が減少してしまうことがあり、介護が必要になる状態への入口となることもあります。
今回は、リハビリ職の専門視点から、暑熱順化+軽い運動で暑さに強い体を築く方法をご紹介します。
✅ 暑熱順化とは?
暑熱順化とは、「暑い環境に少しずつ体を慣らすこと」。
高齢になるほど発汗や血流反応が鈍くり、体温調整がうまく働かなくなります。
暑熱順化をすることで、
- 発汗機能の回復
- 体温上昇の抑制
- 循環機能の安定
などが期待できます。
✅ 暑熱順化に効果的な運動プラン
軽い運動を無理なく習慣化することがポイントです。
特におすすめなのは:
- 朝の涼しい時間に10〜15分の散歩
- 室内での足踏み体操や軽ストレッチ
- 椅子に座ったままの体幹トレーニング(呼吸+体幹)
少し汗ばむ程度の負荷を目安に、**1日15分×週5日程度**を続けると効果が出やすくなると思われます。
✅ 休養と体調管理も忘れずに
暑熱順化を成功に導くには、**十分な休養と水分・栄養補給もセットで必要**です。
運動後や朝・就寝前には、水分とミネラル、軽い休憩の時間をとることが欠かせません。
また、「今日は無理しない」というセルフチェックも重要です。
🔁 リハ職視点:現場での実感
現場では、「暑さを怖がって動かないことで体力が落ちる」高齢者をたくさん見てきました。
でも、「汗ばむ程度の運動を始めてくれた」という事例では、夏場でも活動を維持できています。
小さな行動でも継続が力になります。
✅ まとめ:暑さに慣れ、動ける体をつくろう
1. 「暑熱順化」で汗・血流・体温調整を改善
2. 毎日15分程度の軽い運動を続ける
3. 休養・水分・栄養をセットにすることで効果UP
運動は熱中症予防だけでなく、**介護予防にも直結**します。暑さに強い自分を、一緒につくっていきましょう!
🖊 発信者について
介護予防を専門とするリハビリ職(理学療法士)が、現場経験に基づき「続けやすく効果的な」暑熱順化と運動習慣をご紹介しています。
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