―― 「ただの疲れ」と見過ごしたことで、命に関わることも――
こんな症状、ほっておいて大丈夫?
熱中症の初期症状は、一見「疲れただけ」のように見えることがあります。
たとえば:
・だるさ、眠け
・頭痛、めまい
・筋肉痛、わずかな発汗
これらは、すでに熱中症の初期サインの可能性があります。
初期対応が命を救う
これらの症状に気づいたら,すぐに温度の低い場所に移動しましょう。
そして:
・水分と塩分を少しずつ摂取する(急に大量に飲むのは避けましょう)
・衣服をゆるめる
・冷たいタオルや保冷剤で、おでこ・首・わきの下などを冷やして体温を下げる
この症状のときは、すぐ相談を
気分が悪化したり、既に感染症などの緊急性の症状がある場合は、ただちに医療機関へ連絡しましょう。
日本ではセルフチェックで緊急性を判断して、下記の連絡先を利用できます:
- #7119 (緊急症状の応答方法や緊急性があるか迷う場合)
- 119 (緊急性がある、命に関わる場合)
- 地域には、保健所やケアマネージャー、地域包括支援センターなど、困ったときに相談できる人がいます。迷ったら、ひと声かけてみてください。
高齢者や支援が必要な方の場合は特に注意が必要
症状の変化をご自身で感じにくい場合や、体調の変化をうまく言葉で伝えられないことがあるため、周囲が異変に気づくのが遅れることもあります。
家族やご近所の方、周囲の方が「いつもと違うな…」と感じたら、その違和感を大切にしてください。
まとめ
1. 疲れと思われる症状も、熱中症のサインの可能性
2. 少しでも違和感を感じたら、無理をせず、すぐに水分摂取や体を冷やす行動をとりましょう。
3. 医療機関へ連絡、#7119や119も選択肢に
「このくらい大丈夫だろう」と思わずに、「これは嬉しくない体のサイン」と思える感覚が、自分自身も周りの人も救います。
📍 発信者について
この記事は、介護予防を専門とするリハビリ職(理学療法士)が、現場の経験をもとに「命を守るための必要な知識」としてまとめたものです。
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